生きる目的

ゆきうさぎ

NHKの番組でエゾユキウサギの生態について紹介していました。

哺乳類の中で最も俊足の時速80キロで天敵のキツネから逃げ切っている動画が印象的でした。日中はマイナス20度の寒さの中でも身動く一つせず、耳を立て、天敵から身を守る為に息を潜めながら神経を集中しています。寒さから身を守る為に白い毛皮が体温を閉じ込めて暖房のような役割をしているらしいです。アンテナのような鋭い聴覚の長い耳といい、雪の中で天敵から身を隠す白い毛皮、しかも、暖房のような役割まである。おぉ!!何とも、生存本能の為に上手く出来ていると関心しました。しかも、あの小さな体で脚はめちゃ速い。「雪の上でそんなに速く走れるの?」って思いますよね。実は、足の裏に毛が生えているので滑り止めになっているらしいです。更に驚いたことは、白い雪の上では走った時に自分の足跡が残ってしまい、天敵に追跡されるので、その足跡ですら、天敵を惑わすようにわざと複数作ることも自然としているとは。全てが完璧なスペックで驚きですよね。。

動物の生態を見ていると、「生き延びる為に生きているんだな。」と考えさせられてしまいます。

出来るだけ天敵に襲われないで種を守ることを目的にして生きているだけなんですよね。このシロウサギも、日中は雪の中に身を潜めて、ひたすら耳を立ててキツネが襲って来ないかと警戒して生きているだけで、充実した日中の時間の過ごし方とか、何か楽しいことを探して生きているわけじゃないのです。生きることが目的で、それは個体毎にそれぞれが違う目的や目標を持って生きている訳ではないのです。要するに、頑張ってこのような能力を手に入れたのではなく、生存本能として備わっている能力なんですよね。

さて、我々人間の場合はどうでしょうか?エゾユキウサギと違うところは何でしょうか? 

人間の生きる目的は何でしょうか?その目的は全員が同じでしょうか?

恐らく大昔の人類は、エゾユキウサギと同じで生き延びることが目的だったのかもしれません。自然環境の中で普通に暮らすには、障壁が多くあったのかと思います。
文明の発達と共に、人類の生きる目的が後付けに色々と変わって来ているのかもしれません。日本で普通に生活していたら、どう考えても、生存するだけで大変な状況なんて想像出来ませんよね。普通に生存が出来ることを大前提にすると、余剰な時間が沢山出来て、その時間をどう過ごそうかと考えるようになります。そこで、人間は、仕事や趣味などで自己啓発をし、自分の能力を高めたり、楽しみを見出したりしているのでしょうか。確かに、現在でも政情が不安定だったり、紛争が耐えない国の人々、貧困に苦しむ人々も世界には沢山います。毎日、生きるだけで精一杯という人も多くいるのかもしれません。

私たちの生きる目的は、「ただ生きるだけ」が目的ではないのかもしれません。

エゾユキウサギにないもので人間にあるものは何でしょうか?知性と感情かもしれません。美しいものを見て感動したり、難しい課題に対して解決策を考えたり、人間の素晴らしい能力ですよね。哺乳類には個体毎の個性はあるのか、またその個性は生存することが目的であれば必要なものなのか、色々疑問が生じますが、少なくても、人間には個性が必要で、それぞれ違った能力を開発していくことが魅力ある社会を造ることになるのではないかと思います。多様性ですね。多様性があるからこそ、自分と違った色々な人と出会って話しをしたり、刺激を受けることも人間には大事だと思います。

年齢に関係なく、人間は成長し続けることが出来ると思います。

人生100年時代と言われているこの発達した文明社会で生きる我々に、年齢はほぼ意味をなさなくなっていると私は思います。ライフスタイルをきちんと整え、日々の生活から学びと刺激を受け、他人の悪口を言わずにポジティブに暮らしていけば、心身共にいつまでも健康でいられる社会です。

語学を学ぶのも、もちろん年齢は関係ありません。

英語を学んで色々な価値観や考え方の人たちと話しが出来ることは、いつまでも若々しい自分でいることが出来る一つの大きな秘訣になると思います!

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