「英語が話せる」というのはどの程度のレベルを指しているのでしょうか。
英語独特の母音の発音を練習し習得する。英語独特の音声変化についてしっかり理論で理解し、そして、繰り返し練習することで、英語らしい発音が出来るようになり、また、リスニング力も向上していくでしょう。
「発音」と「音声変化」を習得出来れば、それで、英語が話せるレベルと言えるでしょうか。
恐らく私の経験から言うと、およそ9割の英会話初心者レベルの方は、この2つをしっかりを習い、口と耳を鍛えて、英語の音に慣れることで、ある程度の英語基礎力を身に付けることが可能になるでしょう。
私の英会話コーチングでも、この2点をまずはしっかりと鍛えることを目的としてカリキュラムを提供しています。
発音が分かり、そして、音声変化をしっかりと理解出来れば、次に自然とリスニング力が向上しています。
英語の音が耳に入り、聞こえてくるようになります。
英会話学習者が失敗する一番の理由は、いきなり「スピーキング」をやることです。
スピーキングは発音と音声変化を理解し、リスリング力が付いてきて、その後でスピーキングの練習が出来るようになります。
スピーキング力を伸ばすにはどのような練習が必要でしょうか?
これも基本中の基本で、良く使われるフレーズを耳で聞いて、それを繰り返し声に出し、そのフレーズをそのまま覚えていくことです。
年齢がいくつでも、言葉の習得には、この音を声に出して、真似ること以上の練習方法はありません。
もちろん、子供の方が素直で、そのままフレーズを覚えることが自然と出来るかもしれませんが、大人でも、語学の習得には素直さが絶対条件です。
素直でない人は語学は伸びません。
では、発音、音声変化、リスニングそしてフレーズの声出し暗記だけで、英語を話せる人になるのでしょうか?
日本人が英会話が苦手な大きな理由は、実は、この発音や音声変化以上の大きな壁があります。
それは、世の中の様々な事象に興味を持ち、そして、自分の意見を持つことです。
世の中の事象、例えば、「気候変動」や「ウクライナ戦争」「物価上昇」などに、あなたの言葉として、自分の考えを口にすることが出来るか出来ないかが大事になります。
まずは、世の中の事象を、Describeすることが出来る力。これは、ニュースを観たり、読んだりして、その内容をそのまま英語で説明する力になります。
そして、次に、その事実に対して、自分の意見を述べる力になります。
通りいっぺんの日常会話のフレーズや、内容の薄い会話の決まり文句であれば、英語をアウトプット出来るようになっても、この激動の時代の様々な事象を説明し、意見を述べることが出来るような深掘りができないと、大人になってからの英会話習得には常に物足りなさが付きまとうことでしょう。
世界には色々な考え方を持つ人がいます。
一つの事象に対しても、色々な解釈や考え方あり、それをしっかりと聞いて、自分の考え方もアウトプット出来れば、英語を使う楽しみも増えることでしょう。
素直さと好奇心旺盛な発信力もあれば、英語はあなたの人生を面白く、そして刺激的なものにしてくれるでしょう。
