英語には、Yes / No では割り切れない“グレーな返し”がたくさんあります。その代表が「Not really」。直訳すると「そんなに〜ではない」ですが、実際の会話ではもっと柔らかく、微妙なニュアンスを伝える表現として使われます。
今日のテーマは「Not really」など**“やんわり否定”の表現と、その受け止め方・使い方**。ネイティブの空気を読み解き、自分でも自然に返せるようになりましょう。
1. 「Not really」は“遠回しのNo”
✔️ 例:
- Do you like sushi?
→ Not really.(あんまり好きじゃない) - Did you enjoy the movie?
→ Not really. It was kind of slow.(微妙だった。ちょっとテンポ悪くて)
この“Not really”は、ストレートに「No」と言うのを避けて、相手を傷つけずに否定する言い方。特に感想・好み・評価など主観的な話題でよく出てきます。
2. “やんわり否定”のバリエーション
英語では「No」と言わずに否定する表現が豊富です:
| 表現 | ニュアンス | 例文 |
|---|---|---|
| Not really | あんまり… | Do you watch anime? → Not really. |
| Not quite | ちょっと違う | Is this correct? → Not quite. |
| Not exactly | まあ、そうとも言えない | So it’s your fault? → Not exactly. |
| I’m not sure | 断言できない(実質No) | Will he come? → I’m not sure. |
| Kind of / Sort of | まあまあかな | Do you like jazz? → Sort of. |
3. “温度感”を見抜くには?
否定=全部ダメ、ではありません。
英語には**「100点じゃないけど0点でもない」**微妙なフィードバックが多い。
たとえば:
- How was the meeting?
→ It was okay.(=盛り上がってない) - Did she like your idea?
→ She said it was interesting.(=興味はあるが即採用ではない)
形容詞の温度差にも注目:
- amazing(最高!)
- great(かなり良い)
- good(悪くない)
- okay(まあまあ)
- interesting(悪くないが判断保留)
- not bad(悪くない)←微妙に良い
4. 今日の“使える表現”5選(やんわり返す時用)
- It’s not really my thing.(自分の好みではない)
- I’ve seen better.(もっと良いものを知ってる)
- It wasn’t what I expected.(期待と違った)
- It could’ve been better.(もっと良くできたはず)
- I didn’t quite get it.(ちょっとよくわからなかった)
※ これらは“失礼なく本音”を伝えたいときに便利。
5. 文化メモ:日本語と英語の“遠慮の距離感”の違い
日本語では「ちょっと微妙ですね〜」と言えば、かなり否定的なニュアンスになる。
一方、英語では「not bad」や「okay」は悪くない、むしろ肯定寄りの意味。
つまり、**「否定の言い方」ではなく「温度感の調整」**として受け取るのが正解。

6. 今日の練習タスク(アウトプット重視)
📝 Task 1:次の質問に“やんわり返す”例文を3つ書く
Q: Did you like the food yesterday?
例:
- Not really. It was too salty for me.
- I’ve had better, honestly.
- It wasn’t bad, just not my style.
🗣 Task 2:以下の日本語を英語で“曖昧に”言ってみよう
「まあまあかな」
「ちょっと期待外れだった」
「悪くはないけど、または観ないかな」
7. おわりに:100点じゃない返事こそ英語らしさ
英語の会話は、**Yes / No の間の“ゆらぎ”**にこそリアルがある。
今日紹介した表現を知っておくと、会話に「本音の幅」が出せるようになります。
無理にポジティブになる必要も、はっきり断る勇気もいりません。
ちょっと曖昧に、でもちゃんと伝える——そのバランスが“自然な英語”の第一歩です。
